2023.03.09
家づくりコラム
地球温暖化とエネルギー問題への対策を目的として、研究者や住宅・建材生産者団体の有志などによって2009年に発足した団体「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」のことをいいます。
英語名にすると「Investigation committee of Hyper Enhanced insulation and Advanced Technique for 2020 houses」といい、略称してHEAT20と呼ばれています。
HEAT20では、それぞれの地域の気候に適した断熱性能の基準値を定めて、G1・G2・G3の3段階のグレードで評価しています。
断熱性能は、地域区分によって異なる基準が設けられています。これは、気候条件が異なる地域での断熱性能の必要性が異なるためです。
たとえば、寒冷地においては、厳しい冬の気温に対応するために断熱性能が高い建物が求められます。一方、温暖地では夏の暑さに対応するために、断熱性能だけでなく遮熱性能も重視されます。
このように地域に応じた断熱性能の規定があることで、より適切な断熱材や建築方法を選択し、より快適でエネルギー効率性に優れた建物を実現することができます。
栃木県内でもエリアによって地域区分が異なります。
では栃木県南~県央エリアが属する5地域のHEAT20のG1やG2グレードの基準を見てみましょう。
*UA値(外皮平均熱貫流率)・・住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値です。
建物の外皮平均熱貫流率が低いほど、熱の逃げやすさが低く、断熱性能が高いと言えます。
熱貫流率を下げるには、断熱材の厚みや種類、窓やドアの性能などを改善することが有効です。
では通常の住宅と比べ、HEAT20のG1・G2・G3相当の高断熱な家にするメリットは何でしょうか。
高断熱な住まいでは、外気温や風の影響を受けにくく、室内の温度や湿度が安定します。
廊下や脱衣所・トイレなど暖房器具が無い場所も寒くなりにくく、家中どこにいても快適に過ごすことができます。
また家中一定の気温を保つことで、ヒートショックの防止にもつながります。
*ヒートショックとは:ヒートショックは「急激な温度変化で身体がダメージを受けること」を指します。
大きな気温の変化によって血圧が急激に上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックと呼びます。
断熱性能が高い場合、建物内部の温度差が少なくなるため、結露が発生しにくくなります。
結露が減ることにより、カビの発生を防止することができます。
カビやダニの発生を防ぐことで、アレルギーや喘息などの呼吸器系疾患やなどの防止や改善へ繋がることが期待できます。
またカビや結露により、建物の壁や天井・床などが劣化することがあります。
特に、木材や金属などの素材は、カビや結露に弱いため、早期の劣化が起こりやすくなります。
結露やカビを抑えることで、建物の耐久性を向上させることができます。
高断熱の住まいは、外からの空気の侵入を防ぎ、室内の空気を外に逃しにくいというメリットがあります。
そのため冷暖房を効率良く利用でき、エアコンや暖房器具の使用台数や使用頻度が減ることで、光熱費を抑えることができます。
現在栃木市箱森町と小山市東城南にてHEAT20 G1グレードの住まいの見学会を開催しております。
ぜひ実際にG1グレードの住まいをご体験下さい!
またご見学の後は、断熱性能に関するお悩みや疑問点などお気軽にご相談ください(*^^*)
【栃木市箱森町】ご見学いただけるのは4月末まで!
ZEHを超える高断熱の住まい
家族3~4人で暮らすのにピッタリな32坪二階建ての住まいです。
【小山東城南まちかど展示場】3/4 グランドオープン!
小山東城南まちかど展示場
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