2022.05.09

家づくりコラム

【風通し・コロナ対策】風通しのいい家をつくるポイントと注意点 vol.1

『風』動線を考える
新緑が美しく、爽やかな風が気持ちいい季節になりましたね。
自然の風を感じる暮らしはとても心地よいものです。
新しく家づくりを計画される際の人気の要望のひとつに、「風通しのいい家をつくりたい!」というものがあります。

また、昨今のコロナ禍においては、感染予防の観点から「部屋の換気」が推奨されています。家の中の空気を入れ替えようと思っても、
風通しの悪い家だと空気がよどみ、効率のいい換気ができません。
家事動線と同様、「風」動線についても考えてみることをおすすめします。

「風通しのいい家なんて、窓をたくさん設置すればいいだけでしょ?」。そう考えているあなた!
では、どのような設計をすれば“風通しがよく”、“満足度の高い家”になるのでしょうか??

「風通しのいい家をつくる2つのポイント」を示しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

風通しのいい家をつくるためには、まず“風の動きの2つの基本”を知っておくことが大切です。

【風は南から北へ吹く】

その基本のまずひとつ目は、日本の多くの場合、一般的に春から秋の“風通しが必要な時期”には、風は“南から北”へ吹くということです。

 

【温かい空気は上昇する】

もうひとつの基本は、“温かい空気は上昇する”ということです。夏場、「1階は涼しいのに2階に上がると暑い!」と感じたり、
冬に暖房をつけていると「頭はぼーっとするくらい暖かいのに、足元は寒い!」という経験をお持ちの方も少なくないでしょう。
その理由が、温かい空気の上昇(上昇気流)というわけです。この空気の特性もしっかりと頭に入れておく必要があります。

 

 

風の動きの2つの基本が理解できたところで、では具体的に“風が通り抜ける快適な空間をつくるポイント”を見ていきましょう。
これも大きく2つあります。

 

【「南北に吹く風の通り道」をつくること】

つまり南北に窓を設けるということです。
しかし敷地条件や建物配置、住宅密集地などの都合上、どうしても南北に窓を設けられない場合も考えられます。
そんな時は、異なる方角に1か所ずつは窓を設けてください。

南西でも、東西でも、“風の通り道(家の外から入り、中を通って、また外に抜けていく流れ)”をつくるのです。

 

【「低い位置と高い位置に窓を設ける」こと】

もう少し、分かりやすい表現をするならば、「1階の窓+2階の天井に近い高い位置にも窓を設ける」ということです。
1階から入ってきた心地いい風は、1階の生活空間で温められ2階へと昇ります。
空気がそこでこもると快適さが損なわれますので、空気が抜ける窓を設けるわけです。すると風がやさしく通り抜ける空間になるのです。
もちろんこの場合、吹き抜け空間であることが理想です。
窓を設けたリビングと階段スペースがそれぞれ独立していて、さらに扉を閉じている状態なら当然風は抜けませんので注意してください。

 

『風の動線を考えた 施工事例』はこちらをクリック

だからといってたくさん窓を設ければいい、という話ではありません。窓は外との境界線。
ですから注意すべき点がいくつかあります。
次回、注意点と、その対策・アイデア

通風優先で落とし穴にはまらないための5つの注意点とアイデア

をお伝えします!

 

【風通しの家づくり】丸和住宅の完全自由設計の注文住宅GABHAUS-ギャブハウス-
※参照サイト「はじめて家を建てる」

 

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